オーガニックって、どんなもの?

オーガニック

オーガニックとは

オーガニック(有機)とは、化学農薬や化学肥料に頼らず、自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。

産業革命以前、人々のくらしは「オーガニック」そのものでした。化学的な農薬や肥料はありませんでしたので、野菜くずは家畜のエサに、家畜の糞は畑の肥料に、肥料は野菜を育て、というように、地域での農畜循環が成り立っていました。

ミツキチ
ミツキチ

ボクたちが大好きな花に

農薬がかかっていなかった時代だね

産業革命以降、エネルギーの革命や農業の革命が行われ、人々のくらしは飛躍的に良くなりました。

クマりん
クマりん

農産物の採れる量が増えていって

食糧不足で困る人が減っていったんだね

一方、それ以前にはなかった「化学肥料」や「化学農薬」を使うことによって、土壌の微生物が減少し、生態系への影響などもあり、地球環境へのダメージは深刻化しました。

ミツキチ
ミツキチ

「ネオニコチノイド」という農薬も

数十年前にはなかったんだよ

作物を食べる虫によく効くのと一緒に

ボクたちにもダメージが出てしまったよ

このままのスピードで開発や環境汚染が進むと、いつか取り返しのつかないところまでいってしまうのではないかという懸念があります。

オーガニックですべてが解決するわけではないですが、少なくともその汚染のスピードは抑えられるのではないでしょうか。

オーガニック(有機)って、どうして価格が高いの?

オーガニック(有機)農法は、それ以外の農法(慣行栽培)に比べると、手間がとてもかかります。

慣行栽培

  • 農薬や化学肥料を使うことで、少ない土地に密集して栽培できる(効率よく収量を増やせる)
  • 殺虫剤を使うことで、虫の発生を抑制できる(見栄えの良い出荷品を増やせる)
  • 殺菌剤を使うことで、病気の発生を防げる(全滅を防げる)
  • 除草剤を使うことで、草取りの手間を省ける(省力化・人件費削減)

有機栽培

  • 病気にならないくらいに株と株の間をあけて、野菜の力を信じて栽培する(効率の低下)
  • 虫食いや見栄えのわるい作物の割合が上がる(高値で出荷できる量が減る)
  • 病気が発生した畑は全滅する(収入なしのリスク)
  • 除草剤を使わないので、ひたすら人力で草を取る(人手が必要・人件費増・働き手の確保が大変)

こうして比べてみると、「有機栽培」と「慣行栽培」の農産物が、同じ価格で出荷できないことがおわかりいただけるのではないでしょうか。生産者の立場になってみると、「効率よく」「安心して」「収入が確保」できるのは、慣行栽培です。一方、有機栽培は「効率が悪く」「病害虫の心配」「高すぎると売れない」悩みもありますが、なんといっても「おいしい」ので、「この生産者の野菜が食べたい」というファンがいるのも事実です。

「買い物」は「投票」

例えばいつも行くスーパーマーケットで「オーガニック」と「それ以外」が売っていたら、「オーガニック」を選んでみると、どうなるでしょうか?

結果は、地球にやさしい農法で作られたものを応援するという意味にもなります。

今の資本主義の世界では、「売れるもの」が「作られる」ようになり、世の中の主流になる傾向があります。「オーガニック」を広めるためには、まず「買うこと」で「売れる」事実を作り、生産者さんも「売れるもの」を作りたいので作っていき、企業の皆さんも「売れるもの」を作りたいので作っていきます。

結果的に様々な「オーガニック製品」を私たちは買うことができるようになります。

「オーガニック」を選ぶとき、確認すること

スーパーマーケットや道の駅、直売所などで「オーガニック」や「有機」、「無農薬」や「減農薬」「自然農法」「特別栽培農産物」などを見かけることがあります。どれが一番安全なのか、迷う時がありますよね。

ミツキチ
ミツキチ

「無農薬」が、農薬を全く使っていなさそうなイメージかな?

結論から言うと、「有機JASマーク」があるものを選ぶといいでしょう。

「有機JASマーク」認証がない農産物に「有機」「オーガニック」と書くのは法律違で禁止されています。また「無農薬」「減農薬」と表示して販売するのも禁止されています。

有機JASマーク(出典;農林水産省HP)

かつて日本では、有機農産物ではないものや有機肥料だけで栽培したものを有機農産物と表示して売っていたり、不適切な表示をしたものが普通に売られていました。

クマりん
クマりん

ハッキリ定める基準がなかったから

みんな、栽培方法はバラバラでも(例えば化学肥料を使っていても)

「無農薬」「有機」とか、書いていたんだね

そこで平成11年にJAS法を改正し、有機食品に関する表示の適正化を図ることになりました。

JAS規格に適合した農産物でなければ、

  • 「有機○○」
  • 「オーガニック○○」

等の表示ができなくなりました。

この「有機JASマーク」がない農産物、畜産物及び加工食品に、「有機」「オーガニック」などの名称の表示や、似たような紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。

ミツキチ
ミツキチ

自己申告ではなくて

第3者機関が認証しているから

より安心なんだね

また、「減農薬」では、農薬削減量がよくわからないため、現在は「特別栽培農産物」の表示がさだめられています。

特別栽培農産物に係る表示ガイドラインとは、栽培される都道府県において、一般的に使われる

  • 節減対象農薬を半分以下
  • 化学肥料の使用を半分以下

にして栽培された農産物を対象としています。

クマりん
クマりん

北海道と茨城、鹿児島とか

日本全国気候が違うから

基準となる農薬量が違うんだね

また、「無農薬」「無化学肥料」等の表示は、優良誤認を招くことから、表示禁止事項となっています。

まとめ

オーガニック(有機)は、地球にも人にも動物や虫たちにもやさしい農法(製法)です。価格は高めではありますが、それに見合った味や安心があります。体は食べものでできています。どんな体を作りたいのかを考えて、またどんな未来を造っていきたいのか、応援していきたいのかも考えて、「買い物で選ぶ」ことができるといいですね。

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