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シリコーンは食品添加物として安全?用途・効果・注意点を徹底解説

「シリコーンって食品にも使われてるの?」

そう驚かれる方は少なくありません。

普段は調理器具やヘアケア用品などに使われているイメージが強いシリコーンですが、実は食品添加物としても使用されているのです。

本記事では、そんなシリコーンの食品添加物としての役割や用途、安全性、そして注意点について、わかりやすく丁寧に解説します。

特に、消泡剤として使われる理由や、どんな食品に含まれているかなど、消費者として気になるポイントをしっかり網羅。

この記事を読めば、シリコーンに対する不安や疑問がスッキリ解消されるはずです。

シリコーンは食品添加物として安全?用途・効果・注意点を徹底解説

シリコーンとは何か?

シリコーンの基本構造と特性

シリコーンは、ケイ素(シリコン)を中心とした有機化合物で、「シリコン」と混同されがちですが、まったく異なる物質です。

シリコーンとは

シリコーンは、ケイ素(化学記号Si)を含有する有機ケイ素化合物です。

シリコーンには、シリコーン樹脂やシリコーンゴムなどの固体形状、シリコーンオイルやシリコーングリス、シリコーンコーキングなどの液体形状があります。

利用分野は実に多く、身近な例としては調理器具への利用が挙げられます。

出典元:https://www.y-skt.co.jp/magazine/knowledge/guide-silicone/

構造上は-Si-O-Si-(シロキサン結合)を基本とし、柔軟性・耐熱性・撥水性など、さまざまな特性を持っています。

そのため、調理器具、医療用品、化粧品など幅広い分野で活用されています。

食品添加物としてのシリコーンの定義

食品添加物に使われるシリコーンは、主にポリジメチルシロキサン(PDMS)と呼ばれる物質。

これは「消泡剤」として使用されるケースが多く、製造時に発生する泡を効率的に除去する目的で添加されます。

食品添加物としてのシリコーンの用途

シリコーン=消泡剤としての役割

食品の製造過程では、加熱や混合の際に泡が発生します。

これが製品の品質や見た目に悪影響を与えるため、泡をすばやく消す「消泡剤」が必要となるのです。

シリコーンはこの用途において非常に優秀で、ごく少量で効果があり、味や香りに影響を与えないというメリットがあります。

具体的な使用例(豆腐、ジャム、揚げ油など)

  • 豆腐の製造:豆乳を煮沸する際に出る泡を防ぐために使用
  • ジャムやソース:煮詰める工程で発生する泡を除去し、見た目をよくする
  • 揚げ油:揚げ物の際に油が泡立つのを抑えることで、揚げ上がりを均一にする

加工食品における使用例(缶コーヒー、プリン、アイスクリームなど)

  • 缶コーヒーや炭酸飲料:開封時の噴出を防ぐために微量の消泡剤として
  • プリン・アイスクリーム:空気を含ませてなめらかな食感を作る工程での泡調整
  • スープの素やインスタント食品:製造時の発泡防止

シリコーンの安全性について

国内外の安全性評価(JECFA、欧州委員会、カナダ環境省など)

シリコーンの安全性は、以下のような国際機関によって評価・認可されています。

  • JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家委員会):シリコーンを安全と評価
  • 欧州食品安全機関(EFSA):規定の使用量であれば問題なしと結論
  • カナダ環境省:環境への配慮が必要である一方、人間の健康への影響は低いと評価

これらの評価は、厳密な毒性試験や動物実験データに基づいており、現在の使用基準を守れば安全性に問題はないとされています。

一日許容摂取量(ADI)の設定とその意味

JECFAは、一日許容摂取量(ADI)を「特定せず」としています。

これは、「摂取量にかかわらず健康への悪影響は非常に少ない」と判断された場合に使われる表現です。

つまり、通常の食生活でシリコーンを摂取しても、健康に問題は起きないと考えられています。

体内への蓄積や排出に関する情報

ポリジメチルシロキサン(PDMS)は体内に吸収されにくく、排出もスムーズであることが実験から明らかになっています。

一部のシロキサン類(D4、D5)は吸収性があり、環境中での残留が懸念されていますが、食品添加物として使われるシリコーンは高分子型で安定性が高く、安全性が確保されたものが使用されています。

シリコーン使用時の注意点

高温調理時の化学物質の移行リスク

シリコーン調理器具などを高温で使用する際、微量の化学物質が食品に移行する可能性があります。

ただしこれは極端に高温・長時間の使用に限られ、通常の調理では問題ないレベルとされています。

低分子量シロキサン類(D4、D5)の影響と環境への懸念

低分子シロキサン類は、一部の化粧品や工業用製品に含まれている成分で、環境中に残留しやすい性質があります。

食品添加物に使われるシリコーンとは別物ですが、環境配慮の観点から、使用の見直しや制限が進んでいるのも事実です。

調理器具からの溶出とその対策

家庭で使われるシリコーン製の型やヘラなどから、油分とともに微量の成分が溶出することがあります。

以下の対策が有効です。

  • 使用前に中性洗剤でよく洗う
  • 高温調理(200℃以上)を長時間避ける
  • 日本製の食品衛生法に適合した製品を選ぶ

まとめ

シリコーンは、食品添加物として広く利用されており、安全性は国際的にも認められています

特に消泡剤としての用途で、製品の品質や製造効率を高める役割を果たしています。

ただし、使用目的や添加の仕方を理解することは、消費者にとっても大切です。

製品表示を確認し、正しい知識をもって食品を選ぶことが、安心・安全な食生活への第一歩となるでしょう。

  • この記事を書いた人

あんな

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