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コンポストトイレのデメリット5選!失敗しないためのポイント

水や電気を使わずに排泄物を処理できる「コンポストトイレ」。

環境にやさしく、災害時やキャンプ、オフグリッド生活でも注目されています。

ですが、いざ導入しようと調べてみると

思ったより面倒だった…
臭いが気になる…

といったネガティブな声も少なくありません。

コンポストトイレは確かに便利で持続可能なものですが、導入には知っておくべき“デメリット”も存在します。

この記事では、実際によくある失敗例や注意点を交えながら、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。

導入を検討している方は、ぜひ事前にチェックしておきましょう!

コンポストトイレのデメリットとは?失敗しないためのポイント

コンポストトイレとは?

(1) Xユーザーのモーリー@ecoばか/オフグリッド研究者さん: 「震災を経て以前よりコンポストトイレの有用性を語る説得力が増したな...実際震災直後はかなり助かったし。 失ったもの、失った時間、まあまあ多かったけどそれを乗り越えた経験値はかなり大きい https://t.co/u4wMnw9Xaf」 / X

コンポストトイレとは、水や電気を使わずに排泄物を処理し、微生物の力でたい肥化する仕組みのトイレです。

環境にやさしいサステナブルな選択肢として、災害時・キャンプ・オフグリッド生活などさまざまな場面で注目を集めています。

水道設備が不要で設置がしやすく、排水処理の必要がない点も大きなメリットですが、実際に使ってみると

「思っていたのと違った」

と感じることも。

だからこそ、導入前に“デメリット”を正しく理解しておくことが重要です。

コンポストトイレのデメリット5選

コンポストトイレのデメリット①尿の処理が面倒

多くのコンポストトイレでは「便と尿を分ける仕組み(セパレート式)」が採用されています。

分離が不十分だったり、尿タンクが小さかったりすると、頻繁な処理が必要になり、面倒に感じることがあります。

対策ポイント

  • 尿タンクの容量が大きく、着脱しやすいモデルを選ぶ。
  • 傾斜付きの便座やガイドがついていて、自然と分離される構造のものが便利。
  • 消臭効果のある木屑やピートモスを併用すると、においの抑制にも有効です。

ちなみに、女性の使用時や子どもが使う場合は尿の飛散や分離漏れが起きやすいため、設計の工夫がされているモデルを選ぶのが◎。

コンポストトイレのデメリット②処理能力に限界がある

家族や来客が多い場合、想定以上の排泄量が発生し、たい肥化が追いつかず臭いや衛生面の問題が起きることも。

対策ポイント

  • 使用人数に応じて適切な容量のコンポストトイレを選ぶ(2人用、4人用などの表記を確認)。
  • 数日以上滞在する場合や家族が多い家庭では、2台体制や仮設トイレとの併用も有効。
  • 通気性を確保し、攪拌の頻度を守ることで分解がスムーズに進むようになります。

トイレの“使用頻度”まで想定することで、トラブルは大きく減らせます。

コンポストトイレのデメリット③メンテナンスの手間

コンポストトイレは「設置したら終わり」ではありません。

たい肥化を促すために、定期的な撹拌(混ぜる作業)や、タンクの清掃、たい肥の取り出しが必要です。

対策ポイント

  • 撹拌が簡単にできるハンドル付きのモデル、または自動撹拌機能があるものを選ぶ。
  • 取り出し口がスライド式や底開き式など、掃除がしやすい構造だと時短になります。
  • 「使い捨てコンポストバッグ」を活用すると、汚物の扱いがより簡便になります。

導入前に「週1でメンテナンスできそうか?」をイメージしておくと◎。

コンポストトイレのデメリット④初期コストが高め

専用トイレ本体に数万円〜十数万円、加えて設置費・換気システムなどが必要な場合も。

DIYでも材料費や手間はかかります。

対策ポイント

  • 補助金や助成制度を活用(自治体によっては「環境配慮設備」として対象になる)
  • 海外製に比べ、国内メーカーの簡易モデルは手頃な価格のものも多い
  • 自作する場合は、ネット上に多数ある「DIY設計図」や体験談を参考にすると◎

長期的に見れば、水道代・下水代・災害対策コストの削減にもつながるため、回収可能な投資とも言えます。

コンポストトイレのデメリット⑤気温・環境に影響を受けやすい

冬場や寒冷地では、微生物の働きが鈍り、分解が進みにくくなることがあります。

結果として、臭いや詰まりの原因に。

対策ポイント

  • 保温材(断熱シート、囲いなど)を設置し、外気の影響を減らす
  • 寒冷地向けに設計された「ヒーター付きモデル」や「断熱層内蔵タイプ」を選ぶ
  • 室内設置を検討することで、冬場の作業効率や快適性も大幅にアップします

「微生物が働きやすい温度=15〜25℃」を保てる工夫が必要です。

コンポストトイレのメリットも押さえておこう

  • 💧 水を使わないため、給排水インフラが不要
  • ⚡ 電気がなくても使える → 災害時・停電時でも安心
  • 🌿 排泄物をたい肥化 → 循環型ライフスタイルに貢献
  • 🏕️ キャンプ場・山小屋・小屋暮らしなど、自由な設置が可能

デメリットばかりに目を向けるのではなく、「どんな場面で最も力を発揮するのか」を知ることで、自分に合った活用方法が見えてきます。

まとめ|もう後悔しない!コンポストトイレ導入前のチェックポイント

コンポストトイレは、自然と共生する暮らしをサポートしてくれる心強い設備です。

しかし、導入にあたってはメンテナンスの負担や使用環境に対する理解も必要不可欠。

導入前のチェックポイント

  • 使用人数と使用頻度を想定して製品を選ぶ
  • 設置環境(気温・スペース)に合ったモデルを選定
  • 毎日の管理を前提に、自分が続けられるスタイルを考える

きちんと準備しておけば、デメリットをカバーしながら快適に使うことができます。

持続可能な暮らしへの第一歩として、ぜひ慎重に検討してみてください。

  • この記事を書いた人

あんな

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