
「SDGs ゴール0:人類をなくそう」
――こんなインパクトのあるフレーズをSNSや掲示板で目にして、驚いた方も多いのではないでしょうか。
SDGsといえば、国連が掲げる“持続可能な開発目標”として知られ、貧困や環境問題など人類の未来のための指針のはず。
それなのに
「人類をなくす」という真逆の意味が出回っているのはなぜ?
本当に“ゴール0”なんてあるの?
と疑問に思った方もいるはずです。
本記事では、この話題の真相とSDGsの本来の目的、そして誤情報が広がる背景をわかりやすく解説します。
Contents
「SDGs 0 人類をなくそう」とは?ネットで話題の真相に迫る
ネットで話題の「SDGs ゴール0 人類をなくそう」とは?
「SDGs ゴール0 人類をなくそう」というフレーズがSNSやネット掲示板などで拡散され、一部で話題になっています。
特にX(旧Twitter)やYouTubeのコメント欄などでは、「SDGsの本当の目的は人類を減らすことなのでは?」という声すら見られます。
やはりSDGs第0目標の人類をなくそうが最適解なのでは?
— con_roject (@conroject) August 29, 2022
しかし実際は、正式なSDGsの目標には含まれていない、事実無根のネット発祥ワードであり、一種の“都市伝説”や“皮肉”として扱われています。
SDGsの正式な目標とは?
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された2030年までの国際的な目標です。
正式には、次の17の目標があります。

「ゴール0 人類をなくそう」は存在するのか?
結論から言えば、SDGsに「ゴール0」や「人類をなくそう」という目標は一切存在しません。
このフレーズが生まれた背景を推測すると・・・
- 気候変動対策として「人類そのものが環境に悪い存在では?」といった極論的議論の皮肉
- 過激な環境主義や陰謀論から派生した誤解・ねじれたジョーク
- SDGsに対する懐疑的な立場からの風刺的表現
このような情報がミームやSNS投稿として拡散されたことで、誤解が広がったのではないでしょうか。
なぜこのような誤解が生まれたのか?
近年、SDGsは社会やビジネスのさまざまな場面で使われていますが、「言葉だけが一人歩きしている」と感じる人も少なくありません。
その中で、以下のような要因から誤解が生まれやすくなっています。
- SDGsの内容を十分に知らないまま使っている企業・個人がいる
- 「グリーンウォッシュ」など、実態の伴わない取り組みへの反発
- 過激な主張や都市伝説の方がSNSでバズりやすい構造
SNSの特性上、インパクトの強いフレーズは真偽不明でも一気に広まりやすいのです。
正しいSDGsの理解と情報の見極め方
誤情報や過激な意見に惑わされないためには、正しい情報源からSDGsを学ぶことが重要です。
信頼できる情報源
- 国連広報センター(UNIC):SDGsの原典や最新動向が掲載されています
- 日本政府のSDGs推進本部サイト:政策や企業事例などが整理されています
- 大学・教育機関の資料:客観的な視点での解説が充実
「批判的思考」と「情報リテラシー」が、これからの情報社会を生き抜くためには必要です。
まとめ|誤解に惑わされず、SDGsの本質を理解しよう
「SDGs ゴール0 人類をなくそう」というワードは、あくまでネット上の誤情報や風刺表現の一種であり、実際のSDGsの理念とは無関係です。
SDGsは、本来「誰ひとり取り残さない」持続可能な社会を目指すための国際的な取り組み。
誤情報に振り回されることなく、その本質を正しく理解することが、これからの情報社会を生き抜くためには必要なスキルです。
情報の出どころや意図を見極める視点を持って、社会課題と向き合っていきましょう!